松浦桃「セカイと私とロリータファッション」

セカイと私とロリータファッション

「わたしたちに素敵なお洋服を!」
ロリータファッションとそれを愛好する人達を解説した良著、
松浦桃「セカイと私とロリータファッション」。
ロリータファッションのなりたちと歴史、発生した状況と思想の分析。
なぜロリータを選ぶのか、ロリータの楽しみ方、愛好者のインタビューなどなど総合的にロリータを論じている。
そして、子供を受け入れない社会、男性優位の抑圧的な社会へ鋭く批判する。



私たちは、日常生活を支配するさまざまな政治力から自由になりたくて、ロリータという祝祭を求めている。p185

女たちを切り刻もうとする親たちの欲求や男性の目、偏差値と闘う日々のなかで、「私は自分の理想のイメージと合致する私なのだ」という安心感が少女たちのもっとも強い味方になっているのである。p193

そうか、ロリータファッションとは、生きづらい社会から私を守るお洋服だったのか。
私が性的な視線がいやで大好きなジーンズをはくように、彼女たちはお洋服を着る。
全く違う服を着ても似てる。でも私は自分のためだけにファッションを楽しんだことはない。
もっと装うことを楽しんでみたくなった。

ロリータファッションの女性達の写真も豊富に掲載されている。
彼女たちのたのしそうな笑顔といったら!こちらまでたのしい気分になれる。
下着のレースすら嫌な私でさえ、ロリータ着てみたいかもと思ってしまった。
表紙のグレーのワンピースが一番好きだなと思っていたら、作者の持ち物だったよう。
作者のサイトRiddle Lindaに写真集がのっていた。どれもかわいいのう。

彼女たちの悩みは、いつロリータを卒業するかだという。
私は卒業しなくていいと思う。だって林家パー子はいつまでもピンクだ。
少女とは勝手な生き物だから、永遠にロリータでいいんじゃない?


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