『会いに行って』ミルキィ・イソベさんの装幀裏話公開
講談社がエッセイ連載してるサイト「tree」があるそうで。 プロのデザイナーが「本」のデザインについて語るコーナー『装幀のあとがき』にて、ミルキィ・イソベさんが笙野頼子『会いに行って 静流藤娘紀行』の制作裏話を公開されています。 装丁のあとがき|その装幀から、人間関係が浮かび立ってくるように『会いに行って』/ミルキィ・イソベ カバーデザインのラフ案5つ タイトルのタイポグラフィの意味 藤色やめ、藤枝静男の生地の海と空の青をメインに 初版の花布としおりの色が指定と違う仕上がりに 藤枝静男だけでなく、関わる人達の交流から完成した小説だから「こうした人々との出会い触れ合いによる心情をも感じさせる文字のかたち、格式と優しさとを湛えたタイポグラフィで構成することにした。」と言うのが印象深い。 確かに黒文字なのに柔らかなデザイン。著者の語る師匠像とも通じるものがあります。 ラフでは藤色にだったのも面白いですね。 最後に「しおりが青のつもりで開いてくださいね」とありますが、これは読者の想像力が試されてる。なんとか青く思えるようにがんばってみますw