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Webちくま「『現代文学論争』をめぐって 告発と検証」

Webちくまに笙野頼子の文書が掲載されています。 「『現代文学論争』(小谷野敦著)をめぐって」第一回「告発と検証」全6ページ。 http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/ronsou/index.html 次回は『現代文学論争』の間違いを表でアップ予定だとか。連載なのかな。 『現代文学論争』とはちくま書房から発売された小谷野敦氏の著書。 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480015013/ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480015019/ 「臼井吉見『近代文学論争』の後を受け、主として七〇年以降の論争を取り上げ、どう戦われたか詳説する。」という本。 第16章「純文学」論争─笙野頼子論争(p307~p350)で笙野頼子氏などの論争を取りあげています。 Webちくまでは、その部分を検証しています。 本文で触れられている、「一月二十日のブログ」はこちらでしょう。 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110120 ワイネフさんと小谷野敦氏の事は「ワイネフのタバコメ」をご覧になると解りやすいでしょうか。 http://winefs.net/tabakome/tabakome.html 追記 佐藤亜紀氏が『現代文学論争』p334p335の間違いを指摘されていました。 http://tamanoir.air-nifty.com/poubelle/2011/02/2-dc5c.html

笙野頼子『人の道御三神といろはにブロガーズ』3/24発売

「文藝」2009年春季号と夏季号に連載された 笙野頼子の「人の道御三神」、ついに単行本化です。 『人の道御三神といろはにブロガーズ』、3月末発売予定。 河出書房新社の新刊予定によると3月24日。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309020327 アマゾンでは3月23日になってます。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309020321 新シリーズ「小説神変理層夢経」に登場する若宮にに様の親御様・御三神のお話なので 新作は読んだけど「御三神」まだの方、この機会にぜひ読んでいただきたいですね。

「一番美しい女神の部屋」の感想リンク

遅くなりましたが毎度おなじみ、「文藝」2011年春季号の笙野頼子「小説神変理層夢経・序 便所神受難品 完結編 一番美しい女神の部屋」の感想リンクです。 馬場秀和ブログ http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2011-01-07 的確でわかりやすい粗筋と感想、さらに新シリーズの説明と今後の予定も説明されたすばらしい記事。 Close To The Wall http://d.hatena.ne.jp/CloseToTheWall/20110121/p1 文体の変調について語られています。 笙野頼子の文章は、時にやたらに意味を圧縮していることがある。ひとつの文の背後に本一冊ある、というか。そしていろんな文脈が埋め込まれていることが多いので、それを解きほぐすのがなかなか難しい。 まったく同感。解きほぐすの大変だけど、出来た時が楽しくてクセになるんですよ。 老猫養老日記 http://blog.livedoor.jp/fountain801/archives/52056063.htm l 私をあたしを点滅させて「他者」がやって来るって、「語り」ものなのか?琵琶法師のように複数主語が錯綜するのか?な。 そうかもしれません。私は「枠が自分でその中に他者がギッシリ点滅」みたいなイメージをもちました。 @AT13DK さんの感想 文藝春号、便所神受難品完結編『一番美しい女神の部屋』笙野頼子。内面を白紙にされ、ただの資本、税収源として均一化された私たちの真っ白いトイレに、クイズクイズ、クイズです。と黒い蝶が羽ばたいて、古代に存在したかもしれない故郷を示す。 posted at 11:06:18 クイズ、は世界の破れ目みたいな感じで、現実へ介入する。だから理層夢「経」なのかな、救われる感じが確かにある。一方筆致は美しくしんしんと悲しいトーンで、現実は分裂し、猫ダンジョンが。…9月17日。蔭ながら手を合わせる。悲しいです。 posted at 11:08:26 え、ドーラ亡くなってしまったの? そう考えると文体の変調、虫の天国の描写、文藝冬号を落とすつもりだった事、人の道御三神が単行本化してないこと…もろもろに合点がいくのだが…。