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「江古田文学」第84号「極楽」再掲と随筆&電子書籍化5冊

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1月8日発売の「江古田文学」第84号の処女作再掲コーナーに笙野頼子さんのデビュー作であり群像新人賞受賞作「極楽」と、随筆「三十二年後生きている!」が掲載されています。 随筆は新人賞に応募しては落選し落ち込む若き日々を振り返ったエッセイになっています。 江古田文学 という雑誌は初めて知ったのですが、日本大学藝術学部文芸学科の雑誌なのですね。 第12回江古田文学賞が選ばれる今号にピッタリの内容だと思います。 「極楽」の方は2001年3月刊行講談社文芸文庫『極楽・大祭・皇帝 笙野頼子初期作品集』に著者校を加えたものです。 (文庫版は絶版ですが 電子版が昨年発売されました ) もう 馬場秀和ブログ に感想がアップされていますよ。 電子版といえば、お知らせがおそくなりました。 以下のタイトルが電子書籍化され、1月17日から配信されています。 『硝子生命論』1475円 honto / 紀伊国屋 河出文庫『レストレス・ドリーム』630円 honto / 紀伊国屋 河出文庫『母の発達』630円 honto / 紀伊国屋 『片付けない作家と西の天狗』1475円 honto / 紀伊国屋 『説教師カニバットと百人の危ない美女』1475円 honto / 紀伊国屋 残念ながらAmazonのKindle版はありませんが、国内の電子書籍ストアで配信中。 appleのiBookにも配信されています。 いつのまにかiBookアプリは笙野頼子小説が20冊並んでて、MacユーザーはiBookアプリとKindleアプリで電子書籍をコンプリートできますね。 『母の発達』はファンから入門編として勧められる事が多い作品ですし、『レストレス・ドリーム』は「だいにっほん三部作」を読む上で必読なので、電子化されて手に入りやすくなるのはうれしいです。 個人的にはカニバットは、初めて読んだ笙野小説なので格別気に入っています。ジェットコースターに乗ったようなドライブ感がたまらなくおもしろい小説です。未読の方はぜひ読んで欲しいですね。