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笙野頼子エッセイ「お知らせ主体の近況報告」資料室に掲載

笙野頼子さんより近況報告を頂きました。02月22日から笙野頼子資料室に掲載しています。 お知らせ主体の近況報告 | 笙野頼子資料室 お知らせが4つ、飼い猫ピジョンさん画像3つ載っていますよ。 最新情報をまとめると、 ・「会いに行ってーー静流藤娘紀行」 5月書籍化(挿絵がある?!) ・猫写真集が長編小説「猫沼」に変更され刊行予定(260枚!) ・夏に出る復刊本の著者解説六十枚 ・佐倉市日本共産党後援会花しょうぶ通信 エッセイ千字 2018年7月の 「近況ご報告その他」 の末尾に 実はミルキィ・イソベさんが今度私の猫の写真集(書きたし小説百枚と未収録作品)を出してくださる とあった写真+書き下ろし小説本が、260枚長編小説「猫沼」+猫小冊子に進化するという話ですね。 2020年は新作二冊出るかも?楽しみですね! 群像の最終回でもそうでしたが、体調がお悪い様子、遠方の講演などお断りしているそうです。 (ニューヨークでの講演依頼とかあるんだ…) 一年半後の憲法本のフィールドワーク等お仕事でお疲れなんですね(ぜひとも読んで見たい)。 そしてやはり飼い猫ピジョンさんは絶叫系でエステ好きとは。

2/14「小山田浩子の本棚掘り」で「猫キッチン荒神」書評

2020年2月14日の中国新聞CUEにて笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』が紹介されました。 危機的な現代 警鐘/小山田浩子の本棚掘り|中国新聞CUEオンライン 「小山田浩子の本棚掘り」というコーナーでは、小山田浩子さんが毎月決まったテーマで本を紹介されるそうで、今月は立ち止まって生活について考える一冊。 本書は、日本の家庭の歪みが凝集したような家族関係を生き抜き論争に立ち向かいようやく手に入れた穏やかで幸せな居場所=自宅台所にて自分と猫のため安全な食材を使って食べたい料理を作り小説を書いて暮らす作家の「身辺雑記」だ。とはいえ普通の身辺雑記でないことは題名からもわかる。本書は台所を脅かす危機、人間が「お金や数字と見なされて数え上げられ」る世界経済の潮流への反旗でもある。 さすが小説家。正確な読解と解説。(神話系・荒神系がカットされていますが、入れると文字数オーバーしそうです)  ろくに審議も報道もされないまま進行する自由貿易の協定、TPPやFTAやEPAやらによる農漁畜産製造小売業への壊滅的影響、医療や保険や薬価の高騰に作家は警鐘を鳴らす。貧困や戦争は常にまず弱い庶民、病人老人障害のある人赤子幼児のいる家庭、中央から離れた地方を襲う。となれば彼女の台所も猫も、つまり私の台所もあなたの家族も無関係ではいられない。 2017年刊の本書が予言した危機は現実となりつつある。福祉や人権より経済が優先され富者が潤い貧者が増えている実感、閉塞感や憎悪がヘイトや差別として噴出している実感を、あなたはお持ちではないだろうか? 地方の災害や困難(あの中国地方の、千葉の関西の熊本の北海道の東北の沖縄の)を伝える報道の少なさ無関心さに疑問を覚えたことは? 生産性が問われ、子供をつくらない労働できない家がない介助なしに生きられない人々を排除する論調や事件に不安は? もう不安しかないですよ。こんな的確でわかりやすくホットな書評が読めるなんて、広島の人達はいいですね。

笙野頼子著書一覧が藤枝静男年譜HPに掲載

青木鐵夫さんの「 藤枝静男 年譜・著作年表 」の付録に2/8より 笙野頼子著書一覧 が掲載されています。 PDFなので注意。 書影と著作名と収録作など刊行情報が一覧にまとまっています。 解説や装幀の情報まで一目で確認できる優れものです。 あの短編どこに収録されていたか思い出せない時も、PDFを検索すればすむという手軽さ。 数を数える習慣がなく、今まで笙野本が何冊出版されているか知らなかったのですが、57冊も出されていたのですね。凄い。静流藤娘紀行で58冊目になるんですね。 さらに、年譜・著作年表には2019年分が追加され、笙野頼子「会いに行って──静流藤娘紀行」の情報が掲載されています。 藤枝静男 年譜・著作年表 2019年分 青木鐵夫さんが発見した直筆ハガキの画像もアップされています。 連作第五回で引用されてた、あの藤枝静男直筆葉書ですよ。これで解説していた筆跡もネットで見られます。有難すぎ。 ちなみに、笙野頼子ゐきにも著作名と刊行情報の一覧、どなたか作って下さっているのですよね。 Books/List - 笙野頼子ゐき - Seesaa Wiki(ウィキ) よく拝見しています。