投稿

9月, 2017の投稿を表示しています

「猫キッチン荒神」ポスカプレゼント&著者コメント

文芸誌「群像」のTwitter公式アカウントで、笙野頼子さんのコメントが公開されました。 何と『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』にある読書ハガキで応募された方から、先着10名に「飼猫ギドウポストカード」をプレゼントされるそうです。先着順なので急いで送りましょう。 <笙野頼子さんより、近況報告とお知らせ>(連続ツイートします) 読者の皆様 ご無沙汰しております。この五月にギドウと別れてからは呆然としながらただ義務を果たしてきました。 しかし百か日も越え、今は次第に元に戻っています。 https://twitter.com/gunzo_henshubu/status/912963458081030144 <笙野さんより>2 ペットロスの中、保護猫のごくささやかな支援や写真の整理は悲しみの軽減に役立つものでした。 少し落ちついてからギドウを好きだった読者と自分のためにはがきを作りました。 とはいえ、直後には何もできなかったので刊行よりもずいぶん後になりました。失礼いたしました。 https://twitter.com/gunzo_henshubu/status/912963540499128322 <笙野さんより>3 最初はどこに置くかもわからずとりあえずツイートしてくれた書店さんにだけ、反戦ポップと一緒にお送りしました。 今度、追加して読書カードでもお送りできるようにいたしました。というのもギドウのために泣いてくれたツイートを見出したので。顔文字でただ、泣いていたのです。 https://twitter.com/gunzo_henshubu/status/912963576058462208 <笙野さんより>4 むろん、少数精鋭読者のためのものですので、まことに少部数しか用意していません。 まだまだつらくはあるのですが、写真を撮っておいてよかったと思います。 私たちは毎日幸福に暮らしていました。 そしてもし今からまだ猫が飼えるのならその猫を守りたい。無事にみとりたい。 https://twitter.com/gunzo_henshubu/status/912963663983554560 <笙野さんより>5 拙作に書きましたようにヘイトと戦争は表裏一体。 本の片づけを少しすると全身痛で寝込むという毎日ですが、今

『猫キッチン荒神』もKindle50%pt還元セールに

講談社のKindle50%ポイント還元セールで、笙野頼子『猫キッチン荒神』他14作品が50%pt還元対象(837pt)になってました。 Amazon.co.jp: 笙野頼子: Kindleストア ・『猫道 単身転々小説集』 ・『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』 ・『小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神』 ・『未闘病記』 ・『幽界森娘異聞』(文庫) ・『だいにっほん、おんたこめいわく史』 ・『だいにっほん、ろんちくおげれつ記』 ・『だいにっほん、ろりりべしんでけ録』 ・『てんたまおや知らズどっぺるげんげる』 ・『ドン・キホーテの「論争」』 ・『居場所もなかった』 ・『なにもしてない』(文庫) ・『増殖商店街【復☆電書】』 ・『極楽 大祭 皇帝 笙野頼子初期作品集』 以上が対象作品。セールは9/22~28まで。 9/22に配信されたばかりの『猫キッチン荒神』がポイント還元とは太っ腹。だいにっほん三部作や初期作品も入ってて、まとめ買いしたくなりますな。

週刊読書人9/22号と赤旗9/17(日)に「猫キッチン荒神」書評

・書評専門紙「週刊読書人」 2017年9月22日号(3207号) 5面に友田健太郎さんの『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』書評が掲載されました。 その書評が9/18付で「週刊読書人ウェブ」に全文公開されました。太っ腹ですね! 友田健太郎「静謐な印象の読後感 多くの女性たちに送る連帯のあいさつ」『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』書評|週刊読書人ウェブ 圧巻は作者が幼いころからの家族との生活を振り返る場面である。かつて女性として初めて共学化した国立大学に入学した母、会社を立ち上げ成功させた父、今は名医となっている弟。作者については言うまでもない。一人ひとりが人並み外れたものを持つ家族が集う食卓は、それゆえにか、いたたまれないような自我の衝突の場となっている。 中でも母親の存在は深い痛ましさを感じさせる。大きな庄屋の跡取りの座を捨てて父親と結婚した母親は、料理に打ち込み、当時珍しかった西洋料理を自力で再現し、地域の主婦に広めていた。誇り高く常に上から目線でものを言い、しかし他人には慕われていた。そんな母の作る手の込んだ料理を常に否定する父。両親の狭間にあって緊張を強いられ、双方から感情をぶつけられる作者。語られるのは一つの家族の歴史ではあるが、戦後日本の家庭が女性にとってどういうものだったかを鮮やかに照らし出している。 父親が留守のとき、母親は父親が嫌うハンバーグなどを作ってくれたという。「女が閉じ込められる場所とされる台所」で、母親は作者に、二次方程式から古い映画の粗筋まで、あらゆる知識を授けてもくれた。「ここで生まれて消えていくかけがえのない感動、いや、消えない、私が覚えているから」。生命の糧が日々作りだされる台所。多くの夢をはぐくみ、封じ込めもする台所。親が子に、多くを伝える台所、同時に、一人が一人でいることもできる台所。 多くの女性が台所で過ごした時間、積み重ねてきた思いは、数字に換算することはできない。だからこそ作者は、台所をグローバル資本主義への抵抗の拠点として位置づける。それは私的な領域に封じ込められて生きる多くの女性たちに作者が送る連帯のあいさつなのだ。 確かに金毘羅の家族は人並み外れた人ばかり。その視点はなかった。目から鱗。 そして家族との台所の話はまさしく友田さんの説明通りで、ここまできちんと解説した書評はな

9/22「さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神」電子書籍配信

イメージ
笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』が電子書籍化。9月22日に配信予定です。 (ギドウさんつながりで『未闘病記』と並べて見ました) Kindle版 は1,674円、 iBook版 は1700円。 電子版がようやく配信、ずっと待ってましたよ!

日経8/31夕刊「目利きが選ぶ3冊」に猫キッチン荒神

日本経済新聞2017年8月31日夕刊 文化16面「目利きが選ぶ3冊」に『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』が紹介されています。  愛猫のために戦争を止めなければ。でもどうやって? 小説家は筆を執る。目の前の現実を描くために。 止められるかどうかよりも、止めようともしない方が嫌。笙野さんの声に耳を傾ける。 批評家・陣野俊史さんより読むべしの星4つ頂きました! あわせて、古川日出男『非常出口の音楽』、上田岳弘『塔と重力』を紹介。 そして、いま書店に行くと「猫キッチン荒神」に、飼い猫ギドウのポストカードや著書手書きメッセージとか展示してあるらしいですよ。要チェック! 笙野頼子さんの新刊『さあ、 文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』をツイートなどで応援してくださっている書店の皆さま、ありがとうございます。笙野さんの手書きPOPやポストカードをお送りしました。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/UsPEeoBj3s — 群像編集部 (@gunzo_henshubu) 2017年9月1日 千葉県S倉市内に御在住の大作家、 笙野頼子先生より、大変素敵なメッセージを頂戴致しまた。 笙野先生、ありがとうございます! 最新刊『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』(講談社) 地元書店の担当者として、ゲキ推し致しますっ!! pic.twitter.com/DTChQ6f1Le — ときわ書房志津ステーションビル店 (@shizu18986354) 2017年9月1日 ポストカードの端の方に写ってるのは、ギドウの肉球ではないだろうか?