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亀レスですみません

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溝口睦子著「 アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る 」を買って帰って、「Close To The Wall」をみたら同じ本が紹介されててビックリ。 2009-02-23 アマテラスの誕生と誕生ならびに変貌 しかもアマテラス本特集三本立て。 kingさんの読者はいきなり面食らったろうが、私は嬉しかった。 「おは水」の次にとりかかっているんだ、たぶん。 一緒に「 折々のうた 」復刻版を買った。 子どものとき新聞の一面の「折々のうた」だけは欠かさず読んでいたことを思い出して衝動買い。 和歌はさっぱりわからなかったが、わかりやすく端正で知的な解説文が好きだった。 一日ひとつずつ読もう。 イスラエルの文学賞「エルサレム賞」授賞式の村上春樹のスピーチに感動している人が多い中、金光翔さんの考察は鋭い。 村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチについて また、村上は、自分のスピーチが「政治的なメッセージ」でないことを繰り返し語っているが、パレスチナの民衆から見れば、イスラエルの蛮行を世界的大作家は拒絶していない、という「政治的なメッセージ」以外の何者でもないだろう。もちろん村上がスピーチで、例えば、「賞金の1万ドルは、全額ハマスに寄附する」とでも表明すれば話は変わってくるだろうが。 なるほど、寄付したら鼠小僧みたいで格好いいな。 村上氏はパレスチナを卵、イスラエルを壁に例えて、卵の側に立つといったそうだ。 ならばパレスチナに賞金を寄付するにちがいない、 とそのニュースを待っているのだが、まったく聞こえてこない。 そういう村上氏の行動だけをみると、イスラエルの利益になる行動、 すなわち壁の側に立っているようにみえるのが不思議。 余談だが、アメリカ在住の日本人作家をエルサレム賞に選んだのは、そこが比較的イスラエルの批判が少ない国だからかな。

「人の道 御三神」あらすじ

「文藝 2009年夏季号」に掲載される(であろう)後篇にそなえて 「人の道 御三神――人の道御三神といろはにブロガーズ前篇」のあらすじをまとめてみます。 物語の舞台は、一見神社の公式っぽいサイト。 縦書きで水中画像しかないおかしなサイトで、リンク先はブログだけが48+25個もある。 そしてトップ動画の「人の道御神宮建設予定地」をクリックすると、 ネット内神社人の道御神宮のトップページに飛ぶ。 ここでは古代、九州・大分県の宇佐地方を守っていた最古の神々、人の道御三神を解説している。 なぜ宇佐地方の最古神であった御三神がネット内神社におられるのか、 征服され追放されつづける受難の歴史を古代から現代までたどる。 解説するのはおなじみ金毘羅。熱く語ってくれます。 国家権力にパージされる御三神の経歴ゆえか、管理人のトークは権力論めいてくる。 神社の解説サイトなのに。 でもサイトらしくきちんと目次があって、 トップページ、サイトの御紹介。 ��0-1)人の道御三神、その前代と起源。 ��0-2)空視点の発見、権力の「根拠」。 ��0-3)御三神の御受難、その構造について。 ��0-4)ネット外神社建立者へのさらなるご注意。 ��0-5)人の道御三神のなさらぬ事、嫌な努力について。 ��1)人の道とは何か、その御紹介と、ある不思議について。 ��2)御三神の御続柄、その諸説について、御由緒を添えて。 ��3)人の道御三神様正式名諸説と、少し不良化しちゃった御事情について。 ��4)さてここより、お待たせの人の道御神宮御縁起、S倉「出沼際記」です。 ��5)またウィルスにならせ賜う御三神様縁起、「その時作者は、あばら家降臨」。 ��6)そしてお楽しみ人の道御三神いろはに巡行記、これは御三神達の御ブログとその交友録です。そしてその結末は(7)に。 ��7)本読みの隣人須礼戸美春の事、「普通」の隣人寸志暮夫の事。――御三神の御短気。 ��8)さて大事です、人の道神社、今後のスケジュールとお願い。 ��9)おまけ、何が出てくるやら判らぬトロイのスパイウェア福袋です。 前編は(2-3)で終了する。 ��2-1)権力とは何か、馬鹿と理不尽とゼロの世界である。 ��2-2)神をつかって税金を取る法。 ��2-3)御三神の御由緒 江戸時代、経済が進んだ都市部で受け入れられた御三神は、消費的で単機

参考文献―海底八幡宮・人の道 御三神

「海底八幡宮」と「人の道 御三神」の参考文献をメモしました。転載歓迎。 ��※)は私が書き込んだ覚え書きです。 「海底八幡宮」(すばる2008年10月号) 今までのものに加え 鈴鹿千代乃『 神道民俗芸能の源流 』国書刊行会 ドゥルーズ/ガタリ『 千のプラトー 』河出書房新社 ジル・ドゥルーズ『 記号と事件 』河出文庫 中村元「 『華厳経』『楞伽経』 」東京書籍 中野幡能『 八幡信仰 』塙書房 ソーカル事件:「 ドゥルーズ/ガタリの現在 」平凡社 80~102p 近藤和敬の論考 ��※ arsvi.comに目次あり) http://www.arsvi.com/b2000/0801ky.htm 阿知女礼法:日本古典文學大系(3)岩波書店 ��※ 日本古典文学本文データベース に載っているかも?) 人の道御三神といろはにブロガーズ前篇「人の道 御三神」(文藝 2009年春季号) 義江彰夫『 神仏習合 』岩波新書 吉野裕子『 蛇 』講談社現代新書 (※ おそらく講談社学術文庫) 鈴鹿千代乃『 神道民俗芸能の源流 』国書刊行会 ドゥルーズ/ガタリ『 千のプラトー 』河出書房新社 ジル・ドゥルーズ『 記号と事件 』河出文庫 中村元「 『華厳経』『楞伽経』 」東京書籍 中野幡能『 八幡信仰 』塙書房 遠山美都男『 天皇と日本の起源 』講談社現代新書 森浩一『 日本神話の考古学 』朝日文庫

野武士さんと読書メーターの「おは水」感想

ネット野武士ことkingさんの Close To The Wall で 『おはよう、水晶――おやすみ、水晶』の書評がアップされています。 http://d.hatena.ne.jp/CloseToTheWall/20090213/p1 複雑な本作を真正面から解説されています。 作中で触れられているネット騒動へのリンク、さらに他ブログの感想記事をまとめて紹介している力作です。 笙野頼子ばかりどっと読む が休止して「これはちょっと頑張らないといけないな」とまとめてくださったようです。 休止を知ったとき、私もがんぱらなきゃ!と思いましたよ。 でもくやしいけどPanzaさんのような精読はどうやっても出来ない。けれど何かできることをやり続けたいと思います。 読書メーターの『おはよう、水晶――おやすみ、水晶』のコメント・感想、いいですよ~。 http://book.akahoshitakuya.com/b/4480804161 泣けるよね、泣いたよね。 「何かの胎動」と読んでいる人もある。 なるほど。ヒトトンボはまた別の作品で開花するのかも? とおもえば挫折するヒトもあり 春夏冬中:笙野計画挫折 冬休み中に「笙野頼子さんの桃木跳蛇と沢野千本が出てくる作品を読みまくり計画」って無謀すぎるやろソレ。 相当体力を消耗しそうなハードマラソンだ。 次は『増殖商店街』から入ると楽しく始められるのではないかと思われ。 ファイト!