投稿

4月, 2016の投稿を表示しています

講談社文芸文庫ワイドでリクエストを募集中

講談社文芸文庫ワイド が3月から刊行されてるそうで、読者リクエストを募集中です。リクエストから上位三作品を刊行する予定だとか。 期限は2016年5月15日まで。 該当作をリクエストした方の中から抽選で各1名に1冊プレゼントしてくれるとか。 https://eq.kds.jp/bookclub/7873/ ここで文芸文庫になっている『極楽 大祭 皇帝 笙野頼子初期作品集』とか『幽界森娘異聞』を投票するのはありでしょうか。ともかく、絶版のお気に入りの作品を応募するチャンスですね。

文藝2016年夏号に「ひょうすべの約束」

イメージ
4/7発売の 「文藝」2016年夏季号 に、笙野頼子「ひょうすべの約束」が掲載されています。2年ぶりに新作発表です。 表紙は名前だけでタイトルはありませんが、目次にありますよ。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309978864/ この短編は、2012年冬号「ひょうすべの嫁」と2013年春号「ひょうすべの菓子」につづくシリーズ三作目。 これまではウラミズモができる前の「だいにっほん」( だいにっほん三部作の )を舞台にした主人公埴輪詩歌のお話でした。 最新作の「ひょうすべの約束」は、TPPに批准した日本の十数年後を「にっほん」(とウラミズモ)の世界で表現しています。 約束とはTPPに批准(契約した・契約のハンコ押)を指していると思われ。 今回は短編10ページに情報が凝縮されてて、あらすじを書くとネタバレになってしまう。ぜひ直に読んで驚いてほしいです。 馬場秀和さんの感想もアップされています。相変わらず、すばやく簡潔にまとめられていて素晴らしい。 『ひょうすべの約束(「文藝」2016年夏号掲載)』(笙野頼子) 本作でおそらく完結と予想。でも続きあるらしいですよー。楽しみですね! あと「ひょうすべ」短編シリーズて、政権批判を自主規制する社会をテーマにしているのではないかと今ごろ思い至りました。 追記)kingさんもひょうすべシリーズの感想アップされてます。 笙野頼子「ひょうすべの約束」「おばあちゃんのシラバス」その他 - Close to the Wall おかげで「リョナナイト」の意味がやっとわかりました。 本作などの美少女文化批判は、オタク文化に内在する少女への性暴力性を消すことなく、現実世界にそのまま持ち込む点(萌えアニメキャラを役所のポスターにそのまま使ったり、碧志摩メグを観光地のゆるキャラにしたり)を批判していると私は理解しています。

web河出「私が薦める河出の本」に笙野頼子さん

イメージ
河出書房新社ポータルサイト「web河出」の創業130周年記念第7弾「私が薦める河出の本」に、笙野頼子さんが登場です。 http://web.kawade.co.jp/sp130th/485/ 以下の6冊を紹介されています。 1. ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ『 千のプラトー 資本主義と分裂症 』上・中・下巻 2. 稲葉真弓『 ミーのいない朝 』 3. 金井美恵子『 文章教室 』『 タマや 』『 小春日和 』『 道化師の恋 』(目白四部作) 「1は二十年超えてまだ少しずつ2は猫魂と言霊に身を委ねて3は何も恐れぬ自由と誇りに満ちてどれも長い歳月を共にいた河出の本」とのこと。 他の作家さんは1〜3冊紹介のところ、6冊推薦されています。さらに併読推奨本も紹介。 『 千のプラトー 』併読推奨は『 記号と事件―1972‐1990年の対話 』、 『 ミーのいない朝 』は『 エンドレス・ワルツ 』 金井美恵子目白四部作の併読推奨は『 彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄 』『 快適生活研究 』、要するに「目白シリーズ」押しですね。 にしても金井美恵子さんの本はどれも表紙がハイセンス。うっとりします。 ちなみに「私が薦める河出の本」の過去の記事では、村田沙耶香さんが笙野頼子『母の発達』、山崎ナオコーラさんは、笙野頼子『徹底抗戦!文士の森 実録純文学闘争十四年史』を紹介されていました。 web河出で『母の発達』『徹底抗戦!文士の森』紹介 にまとめています。

auブックパス読み放題に『レストレス・ドリーム』『笙野頼子三冠小説集』

auブックパスの読み放題プランで、笙野頼子『レストレス・ドリーム』と『笙野頼子三冠小説集』が読めるそうです。 ブックパス:河出書房新社の創業130周年を記念して羽田圭介・木皿泉・長野まゆみなど 芥川受賞作家作品、映像化作品が読み放題!! 河出書房新社の創業130周年フェアの一環で、4月1日(金)から芥川賞作家特集で上記二作品が仲間入りしています。 4月15日(金)からは長野まゆみ特集も始まるそう。 公開期限は5月13日(金)23:59までなので注意です。 auブックパスとは通信会社auスマートフォンやパソコンで利用できる電子書籍サービスで、読み放題プラン月額562円。 通信会社auをお使いの方はご利用になってみてはいかがでしょうか。