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「すばる」7月号安藤礼二氏「人の道御三神」書評

「すばる」2011年7月号p284に
安藤礼二さんの『人の道御三神といろはにブロガーズ』書評が掲載されています。
タイトルは「神話に抗う娘たち」です。公式サイト「すばる」7月号もくじはこちら
http://subaru.shueisha.co.jp/contents/1107.html三段落にわかれた記事の一段落目を引用しますね。笙野頼子が求めているのは、ただ「自由」に思考し、「自由」に表現することだけである。しかし、その「自由」はあらゆる場面で阻害されていく。思考と表現を規定しているのは、規律と調教を求める「国家」に代表されるシステムである。「国家」は、定型と紋切り型を繰り返す勝者の言葉によって形成されている。敗者の「声」は失われ、「名前」は奪われる。「国家」の創成を描いた神話の延長として、歴史が捏造される。歴史(イストワール)とは、勝者の「物語(イストワール)」そのものなのだ。笙野は、「国家」の神話、勝者の「物語」を解体し、失われた敗者の「声」、奪われた敗者の「名前」を甦らせようとする。その試みは、必然的に自明な「物語」を解体し、「国家」の起源として位置づけられている記紀神話を解体することにつながる。なぜ「原始八幡」の海神と巫女たちが描かれるのか、その必然性を解説。