「一番美しい女神の部屋」の感想リンク
遅くなりましたが毎度おなじみ、「文藝」2011年春季号の笙野頼子「小説神変理層夢経・序 便所神受難品 完結編 一番美しい女神の部屋」の感想リンクです。
馬場秀和ブログ
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2011-01-07
的確でわかりやすい粗筋と感想、さらに新シリーズの説明と今後の予定も説明されたすばらしい記事。
Close To The Wall
http://d.hatena.ne.jp/CloseToTheWall/20110121/p1
文体の変調について語られています。
笙野頼子の文章は、時にやたらに意味を圧縮していることがある。ひとつの文の背後に本一冊ある、というか。そしていろんな文脈が埋め込まれていることが多いので、それを解きほぐすのがなかなか難しい。
まったく同感。解きほぐすの大変だけど、出来た時が楽しくてクセになるんですよ。
老猫養老日記
http://blog.livedoor.jp/fountain801/archives/52056063.html
私をあたしを点滅させて「他者」がやって来るって、「語り」ものなのか?琵琶法師のように複数主語が錯綜するのか?な。
そうかもしれません。私は「枠が自分でその中に他者がギッシリ点滅」みたいなイメージをもちました。
@AT13DKさんの感想
文藝春号、便所神受難品完結編『一番美しい女神の部屋』笙野頼子。内面を白紙にされ、ただの資本、税収源として均一化された私たちの真っ白いトイレに、クイズクイズ、クイズです。と黒い蝶が羽ばたいて、古代に存在したかもしれない故郷を示す。
posted at 11:06:18
クイズ、は世界の破れ目みたいな感じで、現実へ介入する。だから理層夢「経」なのかな、救われる感じが確かにある。一方筆致は美しくしんしんと悲しいトーンで、現実は分裂し、猫ダンジョンが。…9月17日。蔭ながら手を合わせる。悲しいです。
posted at 11:08:26
え、ドーラ亡くなってしまったの?
そう考えると文体の変調、虫の天国の描写、文藝冬号を落とすつもりだった事、人の道御三神が単行本化してないこと…もろもろに合点がいくのだが…。