「怪文書」がタブーな「三田文学」(表紙)の言説空間

三田文学公式サイトに「笙野頼子氏のタイトル表記について」という文書がアップされている。
笙野頼子の「徹底検証!前号田中怪文書の謎」が掲載された「三田文学」2008年春季号が発売されたばかりだが、
なんと、笙野頼子に無許可でタイトルを削って表紙(広告・公式サイトトップページ)に掲載したのだという。
編集部の回答をまとめてみる。



タイトルを削った経緯をまとめる

  • 1月10日「三田文学」2008年冬季号発行(田中和生「笙野頼子氏に尋ねる」掲載)
  • 1月10日に笙野氏から電話
  • まもなく笙野氏の原稿とどく(1月中か?)タイトルは「徹底検証!前号田中怪文書の謎-副題」
  • (※編集長タイトルの副題を取る)
  • 編集部タイトルに「田中和生「笙野頼子氏に尋ねる」に答える」を入れて欲しい
  • 笙野氏「田中和生「笙野頼子氏に尋ねる」を読んで 徹底検証!前号田中怪文書の謎」
  • 田中氏は二・三度編集部を訪れる
  • 雑誌作成の最終段階で表紙のタイトルから「徹底検証!前号田中怪文書」を削る(編集部考案のタイトルだけになる)
  • 広告・公式サイトトップページのタイトルが「田中和生「笙野頼子氏に尋ねる」を読んで」になる
  • 4月10日「三田文学」2008年春季号発行

「タイトルを改竄したのではない」理由をリストアップ

  • 「怪文書」という言葉を含んだタイトルは表紙に使えない
  • 「田中和生「笙野頼子氏に尋ねる」を読んで」のほうが分かりやすい
  • 「三田文学」の言説空間に笙野氏の選んだタイトル文字が合わなかった

回答への疑問

  • 「注文は一切付けません」といったのにタイトルを削っていいのか?
  • なぜ「三田文学」の表紙(と広告・公式トップページ)に「怪文書」が使えないのか?
  • 表紙はつかえない「怪文書」を目次や本文に使っていいのか?
  • なぜ笙野頼子に相談しなかったのか?
  • なぜ2月3月中にタイトルを変えてもらうよう動かなかったのか?
  • 編集者は表紙タイトルを変更する権限をもっているのか?
  • 表紙タイトルを削る行為は「三田文学」の「あらゆる書き手への門戸開放と機会均等」というモットーに反するとは思わなかったのか?

結論

どんな理由であろうと、悪意があろうとなかろうと、著者に相談もなしにタイトルを削って掲載することは「改竄」だ。

「「三田文学」の伝統と価値観」に「タイトル文字が合わなかった」からと人のせいにするのはよくない。

追記。2007年5月18日
『論座』2008年6月号笙野頼子エッセイ」によると、副題があったらしい。編集長に取られたとか。そのうえでサブタイトルを付けるよう言ってきたのだ。


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