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2012年を振り返る

大晦日ですね。なんかあれやこれやと笙野さんの情報を載せている内にあっという間に12月です。 そんな一年を振り返って情報を整理してみたいと思います。 春に猫キャンパス荒神 「すばる」3月号(2月6日刊)と「すばる」4月号(3月6日刊)に「猫キャンパス荒神」が掲載されました。 「神変理層夢経」シリーズ序章「猫トイレット荒神」、第一章「猫ダンジョン荒神」の続編、第二章となる三作目です。 あわせて 「猫キャンパス荒神」みなさんの感想リンク 、ご覧になってみて下さい。 10月に新刊と新作 9月末・10月頭に神変理層夢経シリーズ二作目の『猫ダンジョン荒神』が書籍化。 その後書きで触れていた短編「ひょうすべの嫁」が掲載された「文藝」2012年冬季号が10月7日に発売。 特集は芥川賞を受賞された鹿島田真希さんで、笙野さんとの三冠対談も収録されていました。 増殖商店街が電子書籍化 今年はなんといっても、Kindle日本発売解禁が印象的でしたね。 5月に講談社「復☆電書」電子書籍復刊プロジェクトが、電子化してほしい絶版本リクエストを募集されていました。 応募&宣伝したところ『増殖商店街』がみごと復刊、10月26日に配信開始。 一週間後の11月2日には『猫ダンジョン荒神』も配信されたのです。 『増殖商店街』は復刊されるにあたり、専用の紹介ページに 著者コメント が掲載されています。 当時の思い出や読む人へのメッセージなどインタビュー風コメントが読み応えたっぷりです。 電子版書き下ろしの後書きもついて500円。お買い得です。 私はこの時電子書籍端末kindleを予約していたのですが、配信されたのはiOSとAndroidのみ対応。 清水の舞台から飛び降りる気持ちでiPad miniを買いました。こっちにして良かった。WebもSNSもごろ寝でよめて超べんりっす。 今はkindleやkobo、すべての電子書籍端末に対応してますので、ぜひ読んでみてください。 『増殖商店街』  Kindle / kobo / iOS,Android 『猫ダンジョン荒神』  Kindle / kobo / iOS,Android そして来年の予定 i)「文藝」2013年春季号に笙野頼子「ひょうすべの菓子」が掲載 https://twitter.com/Kawade_bungei/statuses/2841204304...

Re: 探偵GODです

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10月末に【復☆電書】で『増殖商店街』が電子書籍化されたもののAmazonと楽天koboで配信されませんでした。 しかしついに12月3日からAmazon Kindleストアで『 増殖商店街 [Kindle版] 』が販売開始されました。冒頭部分の試し読み付きです。 楽天Kobo では『 猫ダンジョン荒神 』も配信開始! 【追記】12/17よりAmazonでKindle版『 猫ダンジョン荒神 』配信はじまりました。 これで電子書籍端末kindleやkoboをお持ちの方も、すべからく笙野電子書籍を読めますね。すばらしい。 馬場秀和ブログでは、Kindle Paperwhiteで読まれた感想をアップされています。 『増殖商店街(電子書籍版)』(笙野頼子) 『小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神(電子書籍版)』(笙野頼子)

岡和田晃・巽孝之・安藤礼二『猫ダンジョン荒神』書評

【追記】安藤礼二さんの『猫ダンジョン荒神』の書評「生者と死者の魂が語る「私」小説」が11月11日の日本経済新聞に掲載されています。 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48286670Q2A111C1MZB001/ 岡和田晃さんの『猫ダンジョン荒神』書評が時事通信で配信されるそうです。 11月10日~14日くらいに地方紙に掲載予定。 お知らせです。時事通信に笙野頼子『猫ダンジョン荒神』の書評を書きました。週末~来週くらいにでも、全国の地方紙の書評欄に掲載されます。意外とすんなり入り込める本でもあり、批評性豊かな読み込み甲斐ある良書です。笙野頼子さん、1年半ぶりの新刊。 amazon.co.jp/dp/4062178966 — Akira OKAWADAさん (@orionaveugle) 11月 7, 2012 どうも掲載紙によって曜日が違うらしく、私の地域だと週末なのですが、千葉日報は月・火曜日だとか。 http://www.library.yokoshibahikari.chiba.jp/list/chiba/shinbun_cn1211.html 千葉県の横芝光町立図書館は新聞書評の記録を公式サイトにアップされていて(GJ!)、 それによると巽孝之さんの『猫ダンジョン荒神』書評が、11月6日に千葉日報に掲載されています。 こちらは共同通信で、他の地方紙も11月3日~7日あたりに掲載してるはずです。 【追記】河北新報11月11日、十勝毎日新聞12月1日、上毛新聞12月2日に掲載されたそうです。 ハヤカワSFコンテスト・イベントに、お世話になっている編集者が来てくださり、以前書いた『猫ダンジョン荒神』評の掲載紙をいただきました。「河北新報」11月11日、「十勝毎日新聞」12月1日、「上毛新聞」12月2日など。お手元にバックナンバーがある方は、ご笑覧いただけたら幸いです。 — Akira OKAWADAさん (@orionaveugle) 1月 20, 2013 図書館で閲覧される場合は、二つの書評をセットで読まれるのをお勧めいたします。 本書はもちろん小説神変シリーズ全体を理解する助けとなる事まちがいなし。

『猫ダンジョン荒神』電子書籍版11/2配信

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『猫ダンジョン荒神』が電子書籍化されました。 11月2日から配信。 講談社電書infoの紹介ページ から各店の『猫ダンジョン荒神』ページに行けます。 お好きなお店でダウンロードしちゃってください。 honto電子書籍ストア と 紀伊國屋書店 をみると書き下ろしはないようす。 本と同じみたいなので、好きな方を選べますね。 そして『水晶内制度』評が今月二つでますよ。 ひとつは岡和田晃さんの「『想像力』の脱政治化に抗して」。 季刊メタポゾン7号 掲載のエッセイです。 NHKのドキュメンタリー『空白の120ヘクタール』から始まって、笙野頼子『水晶内制度』、佐藤哲也『妻の帝国』を軸に、今を問いなおす。 『水晶内制度』で描かれた神話の書き換え・原発・ロリコン萌えビジネスが同じ構造をもっているという指摘。 まさにそのとおり、膝ポン。そのややこしい構造自体が作品のテーマなんですね。 もうひとつは、佐藤亜紀さんの『 小説のストラテジー 』が文庫化されます。 電子書籍版も同時配信。→ honto ・ 紀伊國屋書店 こちらは小説書き方講義の書籍化で、『水晶内制度』は作例三として取り上げられています。 2006年刊の文庫化ですが今読んでも参考になるはず。 小説のストラテジーのもくじ あと脈絡ないけど、本が好き!で、 『居場所もなかった』の書評 みつけた。メモ。

『増殖商店街』電子書籍化と『猫ダンジョン荒神』11/9配信予定

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今年の5月から始まった講談社の電子書籍復刊プロジェクト「復☆電書」がついに配信開始。 第一回配信作品として、電子書籍版の『増殖商店街』が配信されました。 http://sp.kodansha.co.jp/fukuden/top/contents/2078993.html 紹介ページでは笙野頼子さんのコメントが掲載されています。 そして配信しているストア18社(楽天除く)のリンクからお好きなお店で購入できます。 とりあえずhontoへリンク→ 『増殖商店街』(復☆電書) あと紀伊國屋書店BookWebにも→ 『増殖商店街』(復☆電書) さらに先月末発売の『猫ダンジョン荒神』が11月9日(木)に配信予定だそうです。 笙野頼子さんの『増殖商店街』、電子書籍でリクエスト復刊です!今日から配信開始されています。 p.tl/tPze   新刊の『猫ダンジョン荒神』は11月9日、配信開始予定です。お楽しみに。 — 講談社 文芸図書第一出版部さん (@kodansha_bun1) 10月 26, 2012 電子版『増殖商店街』に話を戻しますと、表題作と「こんな仕事はこれで終りにする」「生きているのかでででのでんでん虫よ」「虎の襖を、ってはならなに」「柘榴の底」を収録。 ��ちなみに 馬場秀和ブログの『増殖商店街』感想 で、収録作がひとつひとつ解説されています。) さらに書き下ろし『あとがき小説「ようこそ」』もあります。 これで500円の文庫価格、買うしかない。 しかし配信先はkindle未対応、kindleを予約した私は読めないかも。しょぼん。 それはさておき、 「復☆電書」 では今日から復刊のリクエストを受付開始。 10月26日(金)~11月9日(金)と短いので、みなさんどしどしリクエストしましょう! 講談社の笙野小説一覧はこちら。 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_tyosha.jsp?ty=4951&x=B

「文藝」2012年冬号に対談&短編小説

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「文藝」2012年冬季号 の特集は鹿島田真希。 「【芥川賞受賞記念対談】鹿島田真希×笙野頼子 三冠対談――幸福も理不尽にやってくる」 に笙野頼子さんとの対談が収録されております。 そして小説「ひょうすべの嫁」も掲載。10pほどの短編です。 http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html 『猫ダンジョン荒神』のあとがき小説p218の 「ついつい同時進行で「ひょうすべの嫁」という変なお化け小説をどんどん書いて仕上げてしまって」 とあり読みたいなと思っていたら、早速発表されて嬉しい限り。 馬場秀和ブログ『ひょうすべの嫁』感想 をよむとさらに楽しめるぞ。ぞーん。 アンド、老猫養老日記の感想: :「今晩書こうね。」って嘘ついたさ。 さらにtwitterでみつけた鋭い読み。なるほど、そういう読み方なのか…。 文藝11月号の笙野頼子「ひょうすべの嫁」は素敵だった。実体のよくわからない帰依を迫るものごとに「ひょうすべ」。そしてその嫁、これはかなりの現実感。嫁にならないと即答したって殺しに来る時は来るよね。そして嫁の辛さもわかる。作者すごいなぁ… — seppipaさん (@seppipa) 10月 14, 2012

「文藝」2012年冬季号に対談&『猫ダンジョン荒神』書影

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笙野頼子『猫ダンジョン荒神』の書影がアップされました。 暗い洞窟を思わせるデザインですね。 発売日は9月28日になっています。(追記)講談社に紹介ページができています。 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2178966&x=B 10月9日発売の「文藝」2012年冬季号は鹿島田真希特集で、 笙野頼子さんとの対談が掲載されるとのこと。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309977812/ 新人賞三冠ホルダーお二人の対談楽しみです。 馬場秀和ブログ『小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神』 に丁寧な解説あり。 巽孝之教授の『猫ダンジョン荒神』感想ツイートもなるほど。 笙野頼子の最新作「猫ダンジョン荒神」は、3.11を挟む二つのテクストから「核の文学」と「文学の核」を同時に露呈させたマジック・リアリズムの新境地だ。猫の危機、家族の危機から作家自身の「出生の秘密」 が明かされ物語を逆流させるという凝りに凝った展開には、ただ驚嘆するしかない。 — Takayuki TATSUMIさん (@t2tatsumi) 10月 19, 2012 【本の話をしよう】人間とはわかりやすく わかりにくい 町田康 に『猫ダンジョン荒神』の感想がありました。 笙野頼子のは激烈。自分を超越した自分を自分が。神業である。読み狂人がますます、すととすとと。自分の脳を防止するために全部吸い取って頭の中に新聞詰めて濡れ神かぶって踊りたくなるね。実にやべっす。