『金毘羅』『笙野頼子三冠小説集』Kindle化

笙野頼子『金毘羅』『笙野頼子三冠小説集』の電子書籍がAmazonで配信されました。
紀伊国屋にも『金毘羅』『笙野頼子三冠小説集』が同時配信。
これでKindleもiPadもandroid端末もすべて笙野頼子さんの電子書籍を全巻読めるようになりました。すばらしい!
「三冠小説集」は野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島由紀夫賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」と文庫版あとがきを収録。1990年代の短編集です。
【追記】
電子版後書き「さらなまら、これならば、百年残ります?」が収録されていました。書かれた日付は2013年6月1日。
河出書房新社の電子書籍『硝子生命論』、『レストレス・ドリーム』、『母の発達』
『説教師カニバットと百人の危ない美女』、『説教師タコグルメと百人の「普通」の男』、
『片付けない作家と西の天狗』、『愛別外猫雑記』、
『海底八幡宮』、『人の道御三神といろはにブロガーズ』の解説と新人賞三冠王の近況が書かれています。
『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』の訂正も。
「『絶叫師タコグルメ』誤植も著者校漏れも本当は直したい、しかし紙の文庫はなかなか出ないので、三箇所だけ、訂正させてください。 
P170 四行目 「呟い」 を「文に混ぜようとし」に。 
同ページ 七行目 行頭へ「同時に」を補う。 
同ページ 同行  「が」を「も」に。 
あああ、なおしたいなおしたいもっとなおしたい。他にこの電子本をオンデマンド印刷に繋げてほしいです。いろいろ残念。」no.3298

『レストレス・ドリーム』の解説文↓には共感の嵐です。
「私はひとりでいる時、女ですらない。そして私にとってはそここそがまさに女の本質なのだ。私という女は、自分に帰りたい。それはすべての社会主義にも起こった事なのでは? 人は自分を持っている。持ってないという人は誰かの自我を押しつぶしている。」no.3237

金毘羅』の電子版には書き下ろしの後書き「深海族よ永遠に」が収録されているんですよ。文庫版のあとがきも。
解説は両方とも収録されていません。残念。

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