『猫キャンパス荒神』感想リンク集

今回も『小説神変理層夢経2 猫文学機械品 猫キャンパス荒神』の感想が書かれた記事を紹介です。

⭐︎ Close to the Wall
雑誌掲載時と比較しつつ本作の経緯と感想をかかれています。
そうそう、けっこう加筆されてるんですよね。
次作は「猫キッチン荒神」を予定、「だいにっほん、いかふぇみうんざり考」も書きたいと。楽しみですね!

⭐︎ 馬場秀和ブログ
本作を引用しつつ経緯と感想をまとめています。これが発売から数日でアップされるという早業。


⭐︎ phantasmagoria
本作のあらすじと感想をまとめています。筋をまとめるのも大変なのにわかりやすく説明されててすごい。
講師としての彼女は公人であり、学生という他者と関わるために作り上げた、外向きの、「教える」用の新たな人格なのかもしれない。けれどそれだって結局「もうひとりの彼女」、その内面からわき出ずるもうひとりの自分なのだと思う。喪失を経て生まれた(生まざるを得なかった)もうひとりの自分という存在は、今後の「語り直し」にも大きく影響してくるのだろう。喪失、病、荒神、そして新たなる自分――新しく見えてきたもの。
たしかに、伴侶猫ドーラの喪失からうまれた新たな自分(沢野千本)ともいえますね。なるほど。

ブクログ『猫キャンパス荒神』の感想
読書メーター『猫キャンパス荒神』感想

それにしても『猫キャンパス荒神』は装丁が華やかですね。
まるで本編の荒神が炎の中から生み出される場面のような、鮮やかなオレンジ色。
本をひらくと淡い灰色で、扉は白に銀色の印刷に栞は黒。まるで喪に服し、一枚の紙になった(主人公の)心のよう。
登場する神々の賑やかな語りと、人間の静謐な語りという対照的なイメージを見事に一冊に装幀していて素晴らしい。

あと、本作でドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』とドゥルーズ『批評と臨床』を参考にしてると書かれてますが、文庫版が先月kindle化してた。知らなかった。

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