9月30日(火)朝日新聞夕刊に、『未闘病記』著書インタビュー記事が掲載されました。
言葉は自分自身を救う 笙野頼子、膠原病との「未闘病記」刊行
毎日新聞の次は朝日に。山陽新聞9月23日にも掲載されたそうなのですが、確認できず。
「小説の中の『私』は、私自身から切り離されたフィクションの存在。今回、難病だけど軽症という中ぶらりんなりに、世界を眺める道具としての新しい『私』を書こうと思った」
なるほど。金毘羅とも違う新しい「私」ですね。
「軽症で働ける人も、しばしば病名を隠して就職する。若くまだ低収入の人は、サポートなしでは定期検査なども受けず、手遅れになるかもと心配です。日本の制度にはすべてを失わないと助けないという、歪んだモラルがある。すぐ自己責任とかいうが、余裕をもって大事になる前に防いでこそ個人を救い、国を救うことになるはずです」
膠原病が悪化して、20代という若さで亡くなる方もおられるそうです。サポート体制があれば、病気を隠さずとも就職できる社会であれば変わるのにと思います。
 わかりやすいことだけではなく、自分の目で、偏見なしに誠実に文脈を見ることが大切だ、と考える。
「戦争をしたら確実に死ぬ人がいる。近所付き合いレベルの感情論で国を動かしてはいけない。どんな政治家でも選挙で選んだんだからしょうがない、というのも違う。選挙だって情報操作で誘導されることも。文脈、行間を見てないと惑わされる」
最近まったく逆の意味になった発言がネットで拡散されるのをよくみます。ネットでは特に文脈をおさえるのは本当に大事だと思わされます。
2011年から立教大学で特任教授として勤める。「物事を関係性の総体としてとらえ、『私』を書けば小説になる」と教えている。
物事を関係性の総体としてとらえる。なるほど。
(そういえば雑誌「ダ・ヴィンチ」にも教授と紹介されていましたが、それは三年前というごく最近だし、週一の特任なんですよね)

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