9/7毎日新聞 今週の本棚・本と人 に『未闘病記』

9月7日(日)の毎日新聞・朝刊「今週の本棚」の著者インタビュー「本と人」で、笙野頼子さんが新刊『未闘病記』のお話をされています。写真つきで!

ネットの記事には写真なし。残念。
「伝わりにくいことを伝えるのが文学です。いわく言い難い感じをリズムに乗せて捨て身で語るのが私の文学です」
「ここが痛い、あそこが痛いというのを病名を付けずに描写していた。私の書く身体イメージはすべて経験から紡ぎ出していたのです。自分の体の中に、思い通りにならない病気という他者がいる。だから自分を書いても小説になった。心身を書き続ければ外の世界に至るのです」
学生には「『私』を元手にして、電車に乗ってどこかへ行って帰ってくるまでを書いてみなさい。一定のテンションを維持できればレベルは上がり、世界に対して責任を取れる」と創作指導している。熱くて、優しい。
「中身はよく整理して刈り込みました。読みやすいはずですし、同病の方も手に取ってくださっているみたい」とにっこり。
と(にっこり笑ってる)著者の発言が折り込まれた、わかりやすい新刊紹介記事で、
実録ではない、あくまでもフィクションの力だ。
と、あくまで小説ときちんと書かれているのも素晴らしいですね。
そういえば、9月3日の毎日新聞ブックウオッチング:新刊にもプチ紹介されていました。

さらに、9月5日発売「ダ・ヴィンチ」2014年10月号「絶対読んで得する14冊 七人のブックウォッチャー」で神田法子さんが『未闘病記』を紹介されています。
自己肯定度☆星5つ、頂きました!
あらすじをもれなく端的に、未読の方にわかりやすくまとめた見事な解説でした。短いなかにきちんと「私小説」と紹介している点もGoodjobです。

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