『母の発達、永遠に/猫トイレット荒神』2月23日発売
2月23日に発売した笙野頼子『母の発達、永遠に/猫トイレット荒神』のデータを笙野頼子ゐきにアップしました。
本作は『母の発達』続編二作と神変理層夢経シリーズ番外クイズ編「猫トイレット荒神」の三作が収録されています。
��『母の発達』をご存知ない方は馬場さんの解説を。神変理層夢経シリーズをご存知ない方は『猫ダンジョン荒神』をどぞ。)
以下目次より
- 母の発達、永遠に
- 「にごりのてんまつ」
「母のぴぴぷぺぽぽ」 - 「母の発達、永遠に」あとがき兼「猫トイレット荒神」前書きプラス「はみだし小説」その他「蛇足作文」
- 「そして境界線上を文は走る」
- 猫トイレット荒神
- 「猫トイレット荒神」
「割り込み託宣小説 地神ちゃんクイズ」
「一番美しい女神の部屋」 - さて終わりもなく点滅する終点もどきのここで
- 「物語は消え、文が残る」
書き下ろしの「そして境界線上を文は走る」には小説「ふだらくの母」と作文「熊野で買った石」笙野頼子が収録。
ここでヤツノと荒神と金毘羅が奇跡の邂逅?を果たすのです。いささか強引な気がしないでもありませんが、面白いからいいのです(キリ
書き下ろしの「そして境界線上を文は走る」では神変理層夢経シリーズ序章として連載した「猫トイレット荒神」が番外編になった理由が明らかになります。
詳しくは『母の発達、永遠に/猫トイレット荒神』メモを参照。
あらすじは、馬場秀和ブログの『母の発達、永遠に/猫トイレット荒神』にまとめられています。
いつもながらお見事。しかも誰よりも早い。
ちなみに「母のぴぴぷぺぽぽ」でヤツノが見ていた韓流ドラマは「女人天下」。
笙野×韓ドラというまさかのタッグに驚愕するツイッタラー続出でした。
いろんなことが込み入っていてややこしい小説で、だから、私たちは自分のなかに神の声を聞く。よかったじゃん。やったじゃん。という単純な話では 当然ない。というのは例えば、それから、いまいった、なぜ私たちはそんなことを思うのかなあ、という問いのなかに、では、そんなことを思うのかなあ、とい うそんなこととはどんなこと?という問いを埋め込んでいくようなややこしさで、すなわち問いによって時間は絶えず巻き戻る。しかも、波みたいにうねりながら戻るから、ただ戻ると言うよりは別の次元とか別の宇宙からもう一回、進んでくる感じになる。
【本の話をしよう】やばいなあ、と直感的に思う場合 町田康
これは町田康さんの感想より。「イザ!」にアップされています。読書メーターにも感想が集まっています。
あとこれは後書きの感想かな。
笙野さんの小説を読んでいると設定という言葉が出てくるたびにいろいろたちどまって考えてしまうというか、これはひとつの重要なポイントなんだろうなあ。設定設定設定、ということになっている。
笙野さんの小説はプロレスの様に決められたリングの中で行われる格闘ライブみたいだと誰か仰ってたような。そんなかんじで世界観や構造がきっちり決まった中で小説が展開しているように思います。
本作はカバーがステキなだけでなく、折り返しもおもしろいのです。キャラ化した原や荒がコオーとか言ってて。
岡和田さんの投稿どおり、カバーを外した表紙も愉快なんですよ。ぜひめくってみてくださいね。
『母の発達、永遠に猫トイレット荒神』、カバー外すと、これまたおもしろい。言葉が躍っている。 twitter.com/orionaveugle/s…
— Akira OKAWADAさん (@orionaveugle) 2013年3月16日