阿呆ならいいってもんじゃないよ。『恋文の技術』
わけのわからん講習から帰った家人が「幸福実現党って知ってる?」と聞いてきた。
教祖みたいな女性のポスターにそう書いてあったそうだ。
ノンポリですといわんばかりのへんな政党名だと思ったら、もうネタにされてた。
笑った。
だって「ザめしや」と同じバイバスに「幸福の科学」の支部があるんだもん、うちの近所。
新刊『宵山万華鏡』が出た日に読み終わるとは遅すぎる気がするのですが、
森見登美彦の『恋文の技術』をよみました。
手紙を書くのが得意な大学院生・守田一郎くんの書簡集です。
一応青春ラブコメみたいです。多分。
送り主が異なる毎に文体が変わっていくので飽きずに楽しく読めました。
変わっても古風で男臭くユーモラスなところは変わらず、
モリミー的純文章を堪能させてもらいました。
いやなニュースで鬱になっても、森見登美彦氏の文章をよむとクスクス笑えて
穏やかな気持ちになれます。不思議だ。
特に「おっぱい万歳」とか「ぷりぷり文句をいう」とか「ぷくぷく粽」とか、プ行フレーズがキュートで笑った。
あと「ねえ、モナミ。」は私の一番のツボ。名探偵ポアロかっつーの。
「無知無知野郎」もいいですねー、勉強がたりない人をいうらしいです。
わたしも「無知無知野郎」にならないように気をつけようっと。
追伸:アニメ「東のエデン」にでてくる平澤一臣が森見登美彦氏に似ていると思うのは私だけ?