栗原氏が永江朗に笙野ブスと29回書かせたと書いてある?
栗原裕一郎氏のブログ 9月29日の記事に笙野頼子の純文学論争の話が。
笙野頼子氏が純文学論争の本で、わたくしのことを「永江朗をして笙野頼子はブスだと29回書かせた奴」みたいに書いていましたけど、そういう事実はありません。だいたい永江氏にそんなことを指図できる立場にあるはずもなく(ちょっと考えればわかりそうなものだが)、そもそも永江氏とは一面識もないし。
おまえにハートブレイク☆オーバードライブ 2008-09-29 『〈盗作〉の文学史』増刷出来およびいただいた書評プラス永江朗氏にかんする二、三(「の事柄」と続けたくなるが寸止め)
そんなこと書いてあったっけ?と『徹底抗戦!文士の森』を読み返してみました。
しかし「永江朗をして笙野頼子はブスだと29回書かせた奴」という文は見つけられなかった。
でもふたつ、栗原氏に触れていた部分をみつけることはできました。ひとつ目はこれ。
栗原氏は自分のブログで「新潮45」を引用していたものの活字でどのように対応したかは判っていない。「まれに見るバカ女」はその後抗議のあったものだけを削除して文庫化された。この女叩き本の続編で氏はその抗議をした女性作家についていわゆる泣き言を書いている。この人は女性の書き手を叩くことで名を上げると共に文学が判る(?)事をアピールしたいタイプの、西哲ライター(前述)である。文学嫌がらせ本の企画や、嫌がらせ特集には、始終顔を出すブログ界の有名人。笙野ブスと二十九回(永江氏が)書いた嫌がらせ本までも実はこの人の企画である。
『徹底抗戦!文士の森』 p40
「笙野ブスと二十九回(永江氏が)書いた嫌がらせ本」とは『いまどきの「ブンガク」―瀕死の"純文学"から"やおいノベルズ"まで』のことです。
奥付には企画・構成 現代ブンガク研究会(栗原裕一郎・塚原尚人・宮島理)
とありました。
もうひとつは、岡留安則氏の謝罪文掲載ページにありました。
ちなみに謝罪文とは笙野さんが以前「噂の真相」に捏造スキャンダルを掲載された時、編集発行人の岡留安則に訂正と謝罪を求めた時のもの。
謝罪文自体は被害の内容が具体的なので二次セクハラ防止のため今は一部ふせておきます。ところで件のニュー評論家永江朗氏は「ブス」という言葉を見開きで二十九回使った私の写真入り作家論の中で、私自身が小説の中でしか使っていないこのネタを具体的にばらしてしまっています。もちろんこれはセクハラの二次被害でこれだけで訴える人も世の中にはいるかもしれません。栗原裕一郎氏にしてもつっこみどころはなくもなしというところです。文庫の時効はないも同然ですしね。
『徹底抗戦!文士の森』 p392
ひょっとしてこのへんを指しているのでしょうか?
私には企画者を訴えることもできないこともないんやでと警告しているようにみえるのですが。