静岡新聞10/29「大自在」で『会いに行って』紹介
静岡新聞10月29日(木)「大自在」で、笙野頼子『会いに行って 静流藤娘紀行』が紹介されています。
期せずして、藤枝と親しかった画家の作品展が、静岡市駿河区の駿府博物館で開かれている。富士宮市に長く暮らした曽宮一念は、視力を失って筆を折った。青年時代に油絵に熱中した藤枝が、展示作「虹」(1950年)の別作を気に入り交友が始まった。
「会いに行って」の最終盤、娘に車椅子を押された藤枝が登場する。春の優しい海に真っ白な船を見つけ、娘は言う。「曽宮一念さんのあの絵のような」。展示作「白い船」(69年)の前で、心象の海原をゆく藤枝と曽宮、笙野さんを思う。
10月24日より開催中の駿府博物館「曽宮一念展」で、作中で語られていた「虹」や、ラストシーンの「白い船」も展示されているそうです。
「曽宮一念展 朽ちることなき心象風景」は開館50周年記念の企画。静岡県美も同時開催。
●静岡県立美術館「曽宮一念とその時代」9/15-11/15
●駿府博物館「曽宮一念展 朽ちることなき心象風景」10/24-12/20
●平野美術館「駿府博物館名品展」
平野美術館には、装丁画を担当された青木鐵夫さんの作品を所蔵してるそうです。
装丁の作品ではございませんが、当館では表紙を手がけられた青木鐵夫先生の作品を複数所蔵しております。現在も一部が浜松の平野美術館で展示中です。
— 曽宮一念展 朽ちることなき心象風景 (@sumpu_museum) October 30, 2020