11/12に講談社文芸文庫『海獣・呼ぶ植物・夢の死体 初期幻視小説集』刊行予定

4065217903(電子書籍は11月11日配信開始!)

笙野頼子『海獣・呼ぶ植物・夢の死体 初期幻視小説集』が講談社文芸文庫より11月12日刊行予定です。解説は菅野昭正さん。2,000円+税・352ページ。

痛みと不遇が憧憬を輝かせた。

二十五歳でデビュー後、十年間本は出ず、八〇年代の片隅風呂なし四畳半送金あり、痛みと希死念慮をかかえた独居の歳月。
不屈の思考と憧憬で紡いだ、幻の初期作品群。
現在から過去を振り返る書下ろし「記憶カメラ」併録。

〈収録作品〉
海獣
柘榴の底
呼ぶ植物
夢の死体
背中の穴
記憶カメラ

版元.com:https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065217900
Amazon:海獣・呼ぶ植物・夢の死体 初期幻視小説集 (講談社文芸文庫)
紀伊國屋書店: 海獣・呼ぶ植物・夢の死体 初期幻視小説集 / 笙野頼子
楽天ブックス: 海獣・呼ぶ植物・夢の死体 初期幻視小説集

1980年代後半に発表した作品を収録した『夢の死体 笙野頼子・初期作品集2』より「海獣」「呼ぶ植物」「夢の死体」、『居場所もなかった (講談社文庫)』の「背中の穴」、『増殖商店街』の「柘榴の底」が収録されています。
そして「記憶カメラ」は書き下ろし。楽しみですね!

「海獣」は鳥羽水族館のあざらしの描き方がリアルだったな。強烈に印象に残ってます。
『夢の死体』で評価が高い「虚空人魚」が抜けているのは残念ですが、文芸文庫『戦後短篇小説再発見10 表現の冒険』に収録されているからかもしれません。
「冬眠」は『猫道 単身転々小説集』の方に入ってます。

このブログの人気の投稿

『蒼生2019』特集「文学とハラスメント」に笙野頼子「これ?二〇一九年蒼生の解説です」掲載(2)

更新停止のお知らせ

新刊「笙野頼子○○小説集」予約