岡和田晃『反ヘイト・反新自由主義の批評精神』に猫キッチン荒神書評

岡和田晃『反ヘイト・反新自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か』の
「II ネオリベラリズムを超克する思弁的文学」に「文学による「報道」ー笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』」が収録されています。
エピソードの中では、二〇一五年、三重県志摩市が私企業による海女の卑猥な萌えキャラ化を「公認」したことへの言及に着目したい著者は反対署名に参加したことでネット右翼らに「たかられ」た。その経験を通し、文壇の論争で体感した、生きた人間を平面化する類の「二次元評論」が、広く世間に浸透していることを確認する。そして環太平洋連帯協定(TPP)による植民地的な収奪を危惧する著者は、「性暴力と経済収奪、ヘイトスピーチはまったく三位一体」という認識に到達する。
収奪する側の人権を無視する論理は大体同じなんですよね。

「時事通信」2017年10月10日配信された書評で、当時は見逃したため、こうやって書籍で参照できると助かります。
版元ドットコムの試し読みでは、本書の目次が見れますよ。
反ヘイト・反新自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か - 寿郎社 | 版元ドットコム

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