群像2018年1月号に笙野頼子エッセイ
12/7発売の「群像」2018年1月号に笙野頼子さんのエッセイ「九月の白い薔薇──ヘイトカウンター」が掲載されています。
公式のもくじ:http://gunzo.kodansha.co.jp/50516/50521.html
早速、馬場秀和さんの感想に内容がまとめられています。
『九月の白い薔薇――ヘイトカウンター』笙野頼子:馬場秀和ブログ
エッセイは9/1に関東大震災朝鮮人虐殺慰霊祭に参加された話。
東京都知事が恒例の朝鮮人犠牲者への追悼文を拒絶し墨田区長まで追悼文を断った影響か、慰霊祭に「新種の嫌がらせ」が行われると知り、墨田区横綱町公園の慰霊祭にヘイトカウンター+取材に行った様子が描かれています。
しかも結局なかったのかと思い込んでいた法事、言われて言ってみると、すぐ裏でまだやっていた。女性団体というが、黒服の男性が取り囲んでいて虐殺を相対化する立て看がある。見えない位置でまだしもよかったのか? そちらの法事は産経以外取材お断りだって。後からその動画をみると花もあまりなく、人数は圧倒的に少なくって、般若心経を読む間にお参りも終わったかも? きつい声の挨拶、恥な「資料」の読み上げ。そうこれこそは法事の本質を失った、人を騙すための冷たい捕獲装置。なるほど、寒々しい法事だとよくわかります。
リテラには立て看の写真が載っていました。
・関東大震災朝鮮人虐殺を否定する在特会系ヘイト団体の集会に政治家も参加!「虐殺は正当防衛」とトンデモ主張|LITERA/リテラ
朝鮮人虐殺慰霊祭の経緯はこちらお記事がよくまとまっています。
・<関東大震災朝鮮人虐殺94周年>小池都知事の追悼メッセージ拒否をめぐって(上) – アジアプレス・ネットワーク
ヘイトカウンターで白い薔薇を持っていこうというツイートはこれかな。
・Leon(書かずに死ねるか)さんのツイート
五月に猫をなくして立てなくなった。それでも八月の始めに本を出した。本の表紙にした亡き猫の顔は、戦争を止めるよ、とロックな眼差しで訴えている。ヘイトと経済収奪と戦争は三位一体、と主張するこの新作には、「さあ、文学で戦争を止めよう」という「あんまりな」題名をつけてしまっていた。すると、……ひょうすべのご指導が入るわけです。
エッセイでは今年一年の活動がまとめられています。
五月にギドウを亡くし、3月群像に発表した新作小説が8月に発行され、取材を受ける。
9月慰霊祭に行き、10月は総選挙。そして飼い主を亡くした老猫を引き取られたとか。
しんぶん赤旗のインタビューはこちら。
・赤旗日曜版10/8に「猫キッチン荒神」著者インタビュー
10月の週刊金曜日の記事はこちら。
・週刊金曜日10/20号に「猫キッチン荒神」著者インタビュー
しんぶん赤旗の選挙総括の記事はこちら。
・総選挙結果うけて 市民と野党の共闘さらに/善意は権力を脅かす/作家 笙野頼子さん
このコメントtwitterで滅茶苦茶拡散してましたね。「レジが鳴る事と別方向での効果」、これ相当効果があったと思いますよ。