『未闘病記』書籍化・感想リンク集
講談社より266ページ 1800円(税抜)。
「群像」2014年4月号と5月号に掲載された長編「未闘病記——膠原病、「混合性結合組織病」の」を書籍化。
書き下ろしのあとがき「去年は満開の桜を静かに見ていた」が収録されています。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062190169
表紙はなんと著者のちゃとら飼猫ギドウのアップ写真ですよ!
カバー表紙と裏表紙、背表紙、各章のタイトルと奥付の裏にもギドウの写真つき。
装幀の花切れまで茶虎模様のちゃとらづくし。しおりも太めの茶色で猫のしっぽみたいw
カバーは光をキラキラ反射する白紙にフルカラー写真とピンク色の帯で華やかですが、カバーを外した表紙は灰色に赤茶の印刷、見返しはキャメル色とくすんでいて、不穏な空気を感じます。
一見元気そうでも、内実は死を意識せざるえない深刻な難病生活という本編の裏腹さを表現しているのでしょうか。
ちなみに、作中で同じ膠原病系難病の方として『困ってるひと』大野更紗さんのお名前を出されていますが、その続編『シャバはつらいよ』が7/15に出ています。あわせて参照したいところです。
【追記】「群像」2014年9月号掲載の清水良典さんの書評「文学、あるいは笙野頼子という病」がネットで公開されています。
http://gunzo.kodansha.co.jp/27916/36879.html
さっそく馬場秀和さんが感想アップされています。
『未闘病記----膠原病、「混合性結合組織病」の』(笙野頼子)。「文学とはなんだろう、それは全身性の病である、混合性の症状である」。自分は「死な、ない」し、「なんでも/できる」。難病と診断された著者が見つけた、生の不全感の中にある精妙な幸福。病を通し自らの文学を見つめる最新長篇。
— 馬場秀和 (@babahidekazu) 2014, 8月 1
馬場秀和ブログ『未闘病記----膠原病、「混合性結合組織病」の』
Close to the Wallのkingさんも。笙野頼子 - 未闘病記――膠原病、「混合性結合組織病」の - Close to the Wall
読書メーターにも感想が。http://book.akahoshitakuya.com/b/4062190168
みらい古書 成仏堂さんも。
未闘病記――膠原病、「混合性結合組織病」の (膠原病、「混合性結合組織病」の未闘病記) 笙野 頼子
笙野さんの文章はやっぱり独特で引き込まれるなあ
どうかお大事にm(_ _)m http://t.co/gOQPpktH1x
— みらい古書 成仏堂 (@task3969) 2014, 8月 1
まさに読み始めると引き込まれますよね。
本書は冒頭に「今後はシリーズも含め書き続けます。」と宣言されてますが、あまり無理をなさらずご自愛ください。
ついでに雑誌掲載時の感想リンク集→http://shonisen.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html