『水晶内制度』電子書籍化

水晶内制度
笙野頼子『水晶内制度』が電子書籍化。5月17日から配信開始。
原発の「原」の字はもちろん目玉つきのまま。書き下ろしの電子版後書きが収録されています。
第3回Sense of Gender賞大賞受賞作の本作は、だいにっほん三部作や『母の発達、永遠に』、「ひょうすべの菓子」にも出演する女人国家「ウラミズモ」初登場の作品です。
小説を読んで、あれ『水晶内制度』のあそこじゃないの?と思って読み返すものの見つけられない事が度々あったのですが、電子版だと全文検索ですぐ見つけらますね。嬉しい。
kindle版は1,360円、以下のiOS/Android版ストアでは1,428円です。
honto電子書籍ストア
紀伊國屋書店ウェブストア
BookLive!
GALAPAGOS STORE 他
端末の対応状況はShincho LIVE!(新潮ライブ!)の紹介ページにて確認できます。
さっそく馬場秀和さんが感想をツイート。


電子書籍ストアで『金毘羅』と『笙野頼子三冠小説集』が配信予定とありましたから、残り七冊のタイトルは何でしょうね。
やはり『母の発達』『幽界森娘異聞』あたりの文庫じゃないですか?あとリクエストが多かった『極楽・大祭・皇帝』とか。
わたしは『言葉の冒険、脳内の戦い』を電子化してほしいなと思っているのです。
そしてブログに感想をアップ。
馬場秀和ブログ:『水晶内制度(電子書籍版)』(笙野頼子)

ついでに書評をメモ:
「波」2003年8月号の小谷真理さんの書評
慶應義塾大学「藝文研究 No.92(2007.6)」に掲載された浅野麗さんの評
「<女>と<女>の世の中の教義 : 笙野頼子『水晶内制度』における反権力の論理」
あと『水晶内制度』の評といえば、佐藤亜紀さんの『小説のストラテジー』ですね。こちらも電子書籍版配信中です。
『水晶内制度』を神話から読み解く評論本、海老原暁子『なぜ男は笙野頼子を畏れるのか』、季刊メタポゾン 第7号の岡和田晃「『想像力』の脱政治化に抗して」にも『水晶内制度』が取り上げられています。

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