赤旗11/25『ウラミズモ奴隷選挙』書評木村紅美さん
赤旗2018年11月25日(日)日曜版の文化面に笙野頼子『ウラミズモ奴隷選挙』の書評が掲載されました。
評者の木村紅美さんがTwitterに記事をアップしてくださっています。ありがとうございます!
女人国ウラミズモに対して男尊国「にっほん」と表記しているの、わかりやすくていいですね。
評者の木村紅美さんがTwitterに記事をアップしてくださっています。ありがとうございます!
11月25日付け「赤旗」に載った笙野頼子さん『ウラミズモ奴隷選挙』の書評です pic.twitter.com/sTZNlgBUgS
— 木村紅美 (@waremokouko1) November 28, 2018
本書には、水源が世界企業に買い占められ、貧しい人は、川の水、それも汚れた「安い川の水」を買うしかなくなる、といった、グロテスクさにひりひりする近未来への警告が細部にまで無数に詰まっている。著者の小説を初めて読む人は、ジャズの即興演奏を思わせる、言葉と言葉が衝突し、うねりまくり、想像力を彼方へ飛ばし、一億総奴隷化との抗い方を探るリズムに巻き込まれてみてほしい。廃案に追い込んだはずの水道民営化法案が衆議院を通過したりしてる今こそ、グロテクスさにぞーんとしながら読めますからね。
女人国ウラミズモに対して男尊国「にっほん」と表記しているの、わかりやすくていいですね。