『猫キャンパス荒神』感想リンク集
今回も『 小説神変理層夢経2 猫文学機械品 猫キャンパス荒神 』の感想が書かれた記事を紹介です。 ⭐︎ Close to the Wall 雑誌掲載時と比較しつつ本作の経緯と感想をかかれています。 そうそう、けっこう加筆されてるんですよね。 次作は「猫キッチン荒神」を予定、「だいにっほん、いかふぇみうんざり考」も書きたいと。楽しみですね! ⭐︎ 馬場秀和ブログ 本作を引用しつつ経緯と感想をまとめています。これが発売から数日でアップされるという早業。 『猫キャンパス荒神』(笙野頼子)。「大きいうすら馬鹿な糞権力の下、最低の世界を人は生きている。幸福になる事は復讐である、怒りを忘れぬことは未来への道である」。伴侶猫との別れ。書く「機械」と化した作家はおりてくる「声」をアレンジメントする。過去の作品を再構築する驚異の猫文学機械品。 — 馬場秀和 (@babahidekazu) 2014, 12月 27 ⭐︎ phantasmagoria 本作のあらすじと感想をまとめています。筋をまとめるのも大変なのにわかりやすく説明されててすごい。 講師としての彼女は公人であり、学生という他者と関わるために作り上げた、外向きの、「教える」用の新たな人格なのかもしれない。けれどそれだって結局「もうひとりの彼女」、その内面からわき出ずるもうひとりの自分なのだと思う。喪失を経て生まれた(生まざるを得なかった)もうひとりの自分という存在は、今後の「語り直し」にも大きく影響してくるのだろう。喪失、病、荒神、そして新たなる自分――新しく見えてきたもの。 たしかに、伴侶猫ドーラの喪失からうまれた新たな自分(沢野千本)ともいえますね。なるほど。 ブクログ『猫キャンパス荒神』の感想 読書メーター『猫キャンパス荒神』感想 それにしても『猫キャンパス荒神』は装丁が華やかですね。 まるで本編の荒神が炎の中から生み出される場面のような、鮮やかなオレンジ色。 本をひらくと淡い灰色で、扉は白に銀色の印刷に栞は黒。まるで喪に服し、一枚の紙になった(主人公の)心のよう。 登場する神々の賑やかな語りと、人間の静謐な語りという対照的なイメージを見事に一冊に装幀していて素晴らしい。 あと、本作でドゥルーズ=ガタリ『 千のプラトー 』とドゥルーズ『 批評と臨床 』を参考にし...