『なぜ男は笙野頼子を畏れるのか』7月末発売

なぜ男は笙野頼子を畏れるのか

海老原暁子『なぜ男は笙野頼子を畏れるのか
春風社より7月27日8月3日発売予定、2500円。

『水晶内制度』は古事記の過激な翻案であり、『母の発達』は母に負わされた過剰なイメージを破壊する。男によってつくりあげられた言語、宗教、性別観をくつがえす孤高の作家の叫びをとらえる文学評論。
1 なぜ男は笙野頼子を畏れるのか
女の見る夢――『水晶内制度』における極私的神話世界
言語・宗教・性別規範――『水晶内制度』試論
おかあさんのその後――『母の発達』の破壊力

2 私をおまえと呼ばないで――マンガにみるジェンダー
「おまえ」という呼称がはらむもの
やまだ紫『しんきらり』をテキストとして
「単性生殖」をキーワードに萩尾望都『マージナル』を読む――男女共同参画は種レベルの命題か?
3 「ものがたり」の試み
樽の中

『なぜ男は笙野頼子を畏れるのか』(海老原暁子)@春風社

笙野小説を神話から読み解く評論本が発売されます。
海老原暁子さんの経歴はこちらで参照できます
内容から想像するに、下記の論文をベースに書籍化されたものだと思います。

言語・宗教・性別規範 : 笙野頼子『水晶内制度』試論 2008

女の見る夢 : 笙野頼子『水晶内制度』における極私的神話世界 2006
(その1) (その2)

笙野小説を神話から切りこむ本格的な評論をずっと読みたいと思っていました。
しかも読みやすい文章でわかりやすく、面白いなんて、いうことなし。
発売されるのが楽しみです。
あと、WANで「フェミニストの明るい闘病記」を月一連載中されてたり。



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