「新潮」8月号に笙野頼子エッセイ掲載

新潮 2011年 08月号 [雑誌]

「新潮」2011年08月号に笙野頼子さんの随筆が掲載されています。
タイトルは『火事場泥棒地震詐欺、その他』。見開きです。
「新潮」最新号もくじはこちら。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/

さっそく馬場秀和さんの感想ツイートがアップされてます。

『火事場泥棒地震詐欺、その他』(笙野頼子)。「新潮」2011年8月号掲載随筆。震災後の近況報告など。原稿料全額寄付。「みんなが悪い自分も悪い」という本来謙虚な声の主語を盗んでゆく泥棒たち、どんな災難も他人を騙すネタに過ぎない詐欺師たち。「海神の生贄とか人柱になれお前ら。(引用)」

http://twitter.com/babahidekazu/statuses/92218714711265280

原発事故に限定して言えば、「みんなが悪い」が、東電ユーザーに総反省を強制しろとばかりに使われていて、なんか変だおかしいと思っていたのです。
そのつっかえがとけて、すっきりしました。そして著者の被災者に寄り添おうとする優しさに、私まで穏やかな気持ちに(ちっとも被害ないのに!)。
ちなみに、その反省の言葉の主語を盗む不届きな泥棒対策として、呪文サンプルまで書かれているのです。

 パンを一個買ったおかたいパンだ(○電を庇うため?)
 悲しいが何も言うまいと言って音楽を切った(会社様を庇うため?)
 阪神間から笑って、電話「結局みんなが電気を使ったせいやろ」(政商を庇うため?)
 みんな悪いのや(国策を庇うため)私が悪いのや(権力を庇うため?)
 さあ○○○○う(責任者を庇うため?)みんなって誰や(産業を庇う人?)

引用してみましたが、私よくわかってません…。
パンってなんだろう…(ネタ元あるんだよね、きっと)。

最後に部外者の方に詫びつつ、ツイートに反論されている。

 与えられた大学の研究室に、ふらりと現れた読者の話。女性だけの文学賞の候補を二回、個人的理由から私は断っている。無論、勝手に候補にして勝手に落とした場合は事前連絡なしなのだからこっちは知らない。大昔にそんな事があったらしい。で、「なんだ断ってねえだろう、うさんくせえ」ってツイート鼠がちうちうきーっだそうで(暇鼠がなあ)。でももしやそれは母の看病で殆どの連絡を絶って(仕事先にも口止めして)三重県に籠ってた年?九月十五日夜の永眠まで毎日病院通いの(その版元もまあ連絡不可能のはず)。

多分このつぶやきの事かな。

「婦人公論」96年11月号を読んで、何だよ笙野頼子「母の発達」が候補作としてガッツリ選考されてるじゃんかよー、と思って自筆年譜を見たら、これは紫式部文学賞の候補を辞退、と書いてあった。え。「母の発達」の女流文学賞候補は辞退してないのかな、それとも年譜の書き間違い?うーん。

http://twitter.com/pelebo/status/67217438797873152

「現代思想」笙野頼子特集の年表には、1996年5月に母の看病に付き添い開始、9月に母逝去とあります。
「文藝」自筆年譜には、1996年5月に母親入院のため仕事を整理して帰郷、9月に母死去とあります。
「婦人公論」96年11月号はおそらく10月に発売で連絡は9月までにされる、そうなると連絡不通な時に被ってますね。
なるほど。ちょっと気になっていたのですよ、疑問がとけてさらにすっきり。
ありがとうございました。



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