Audible版笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」発売開始
Amazonに笙野頼子さんの著者ページができています。 Amazon Author Central:笙野 頼子 こちらをフォローすれば新刊情報がゲットできますよ。 そして文藝春秋の文庫版・笙野頼子「 タイムスリップ・コンビナート 」のAudible版が11月8日より発売されています。 まさか笙野小説を朗読で聴ける日がくるなんて、思っても見ませんでしたよ。 朗読は村上 麻衣さん。ちょっと新井里美っぽく困った感じがカワイイ。 芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」、「下落合の向こう」、「シビレル夢ノ水」、ラリイ・マキャフリイとの「あとがきに代わる対話」を収録。 朗読は3作それぞれに語り口を少し変えている所が、流石プロですね。 タイムスリップは河出文庫「 笙野頼子三冠小説集 」にもありますが、Audible版は1998年2月の文春文庫のもの。 文春文庫では、風景に恋愛的感情を抱くような形でマグロで普遍的な感情を描くというテーマだが、 河出文庫版では、マグロは宗教的心情のモチーフとして修正しています。聞いてみると河出と文春で印象が違う。 朗読だと文字の情報がない分、アメリカ輸入チョコ-沖縄-コンビナート-三重-高度経済成長のつながりがクリアに感じます。 ただ、沖縄会館の「沖縄がオキナワに変換されていた」の下りが朗読だと苦しいw いつ読んでも、経済の話で輸入牛肉の影響で肉が安くなり、カレーの具が白菜とハムからブロッコリーと牛肉に格上げされたけど、消費税でそのゆとり分が税に取られてしまい他の所で節約するようになって生活がしょぼくなる云々の下り、大好きだなー。 私も消費税分はLushハンドメイドソープから牛乳石鹸に格下げして節約していたり。 ともかく「タイムスリップ・コンビナート」の評価はこちらが一番ですね。 PDF:島村輝「鶴見線海芝浦駅縁起:笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」と「五五年体制」」 Audible版を聴くには、Amazonで一冊3000円で購入し、iOS(又はAndroid)アプリをインストールすれば良いようです。 PCのWindows10ではブラウザからも聞けるとか。 もしくはAudibleの会員(月額1500円)になると30日無料でお試しに一冊無料で聞けます。 【最初の1冊は無料。Audible・...