「日日漠弾トンコトン子」感想
「新潮」2013年5月号 に、笙野頼子「日日漠弾トンコトン子」が掲載されています。 早くも馬場秀和ブログにあらすじと感想がアップです。 『日日漠弾トンコトン子(新潮2013年5月号掲載)』(笙野頼子):馬場秀和ブログ メイニチムイカの話は『 一、ニ、三、死、今日を生きよう!―成田参拝 』p93にありましたね。 本作は『 母の発達、永遠に/猫トイレット荒神 』の「母のぴぴぷぺぽぽ」p41と後書きで書かれていた「完璧なトン子ちゃん」が登場。 「島根の友達パンダが好きでさとうとう上野に引っ越したわ」、「ほれは、……えらいお元気な、お友達ですな」 とわたい・あんたさんの対話から始まり、夢に出た通りすがり神との対話、「トンコ節」らっちゃちゃ、昔聞いた落語の言い方の語り、そしていつもの自己語りへと、たった12ページで語り方がくるくる変わる。ついていくだけで精一杯、目が回ります。内容を把握するのに三回読み返しました。 あらすじは去年家の近くでばったりアメリカンショートヘア系野良猫と出会い、トン子だ!保護する?どうする?と思ってる内に、トン子は首輪を着けてすっかり飼い猫化してました、野良猫と思ったのは勘違いだったかもという話。 トン子ちゃんの猫美顔は韓流ドラマ「 イ・サン 」の パク・テス役イ・ジョンス に似ているそう。 こんな感じのお顔なのかな? アメショっす! 6回目の猫との引越し 一方で、トン子騒動の間に笙野さん体調悪化、「全身ずきずき」で「立ち上がるのにも二十分かかる」となって、病院でCT検査入院しろと言われたものの、通院しながら治療中とか。 今日は生きてる。で?今日はあと何時間あるの? と死ぬかもしれないと不安げ。 命拾いしたの?その代償に持病って何それ? それはこっちの台詞、持病って何それ! いや、最新刊の年内発売が年明け2月末になり、ひょうすべ新作が「文藝」4月号になく、何か変だと思っていたんです。ああ、ご病気でしたか。何卒ご自愛ください。 よいニュースも。 電子書籍が十冊以上出るそうです! 著作30冊近くある中3冊しか電書化してなかったので嬉しいです! でも書き下ろしなくて残念とか二度といいませんから、無理なさらないでくださいね。仕事はほどほどに。 本編にでてくる「トンコ節」 YouTubeにありました。 歌詞はこちらを参照: トンコ節『名曲百選』 あと冒頭のパンダ...