亀レスですみません

折々のうた (岩波新書 黄版 113)

溝口睦子著「アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る」を買って帰って、「Close To The Wall」をみたら同じ本が紹介されててビックリ。
2009-02-23 アマテラスの誕生と誕生ならびに変貌
しかもアマテラス本特集三本立て。
kingさんの読者はいきなり面食らったろうが、私は嬉しかった。
「おは水」の次にとりかかっているんだ、たぶん。

一緒に「折々のうた」復刻版を買った。
子どものとき新聞の一面の「折々のうた」だけは欠かさず読んでいたことを思い出して衝動買い。
和歌はさっぱりわからなかったが、わかりやすく端正で知的な解説文が好きだった。
一日ひとつずつ読もう。

イスラエルの文学賞「エルサレム賞」授賞式の村上春樹のスピーチに感動している人が多い中、金光翔さんの考察は鋭い。
村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチについて

また、村上は、自分のスピーチが「政治的なメッセージ」でないことを繰り返し語っているが、パレスチナの民衆から見れば、イスラエルの蛮行を世界的大作家は拒絶していない、という「政治的なメッセージ」以外の何者でもないだろう。もちろん村上がスピーチで、例えば、「賞金の1万ドルは、全額ハマスに寄附する」とでも表明すれば話は変わってくるだろうが。

なるほど、寄付したら鼠小僧みたいで格好いいな。
村上氏はパレスチナを卵、イスラエルを壁に例えて、卵の側に立つといったそうだ。
ならばパレスチナに賞金を寄付するにちがいない、
とそのニュースを待っているのだが、まったく聞こえてこない。

そういう村上氏の行動だけをみると、イスラエルの利益になる行動、
すなわち壁の側に立っているようにみえるのが不思議。

余談だが、アメリカ在住の日本人作家をエルサレム賞に選んだのは、そこが比較的イスラエルの批判が少ない国だからかな。



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